CUI(キャラクター・ユーザー・インターフェース)とは?意味・定義・特徴をわかりやすく解説

CUI(読み方:シーユーアイ)とは、「Character User Interface」の略語であり、プログラムの操作画面の種類の一つです。CUIは、画像やアイコンを使わずに、キーボードを用いて文字だけで操作します。

CUI・CLIとは

CUI=文字だけで操作する表示システム

CUI(読み方:シーユーアイ)とは、「Character User Interface」の略語であり、プログラムの操作画面の種類の一つです。

CUIは、画像やアイコンを使わず、文字だけで操作する表示システムのことです。代表的なCUIとして、Windowsに搭載されているコマンドプロンプトがあります。

また、CUIは、「Command Line Interface」を略し、「CLI」とも呼ばれます。

文字だけで操作するCUIに対し、画像やアイコンで操作するインターフェースを、「GUI」と言います。

GUI(読み方:ジーユーアイ、グイ)とは

GUI(読み方:ジーユーアイ、グイ)は、「Graphical User Interface」の略語であり、プログラムの操作画面の種類の一つ。テキストのほかに画像などが表示できるグラフィカルな表示システムのこと。代表的なGUIとして、WindowsやMACのPCの操作画面がある。

GUIの詳細については、以下の記事をご覧ください。

GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)とは?意味・仕組み・特徴をわかりやすく解説

CUIの具体例

CUIの具体例としては、既に述べた通りWindowsに搭載されているコマンドプロンプトがあります。

また、macOSのターミナルも、CUIです。

ポイント
  • CUIは、画像やアイコンを使わず、文字だけで操作する表示システムのこと
  • 具体例として、Windowsのコマンドプロンプトや、mac OSのターミナルがある

CUIのメリット

CUIのメリットは、以下の通りです。

  1. 作業の手順を記録・共有しやすい
  2. 操作性がシンプル
  3. メモリなどのリソースをあまり必要としない
  4. 実行内容の自由度が高い

【メリット1】CUIは作業の手順を記録・共有しやすい

CUIの1つめのメリットとして、作業の手順を記録・共有しやすいことが挙げられます。

CUIは文字だけで操作するため、操作の記録や履歴を残しやすいインターフェースです。このため、例えば何かエラーが発生した際には、ログを確認することで原因を特定できます。

また、同じ文字列を共有すれば、同じ手順を別の画面で再現することも可能です。CUIの文字列はコピー&ペーストできるため、操作ミスを防ぐこともできます。

【メリット2】CUIは操作性がシンプル

CUIの2つめのメリットは、操作性がシンプルであることです。

CUIは、キーボードを用いて、画面にコマンドやコードなどの文字列を入力して操作します。このため、スクリプトによる自動化処理を行うのに向いています。

【メリット3】CUIはメモリなどのリソースをあまり必要としない

CUIの3つめのメリットは、メモリなどのリソースをあまり必要としないことです。

CUIは、グラフィックなどを使用せず、文字列だけで操作するため、リソースを節約できます。このため、比較的性能の低いハードウェアでも快適に動作します。

一方、グラフィックを使用するGUIでは、必要とする計算処理以外に、画面入出力のためにコードを記述する必要があります。

例えば、”Hello World!”と表示するプログラムを作成する場合を考えてみます。C言語で書いたWindows用GUIアプリケーションでは7~80行のコードを記述する必要がある一方、CUIアプリケーションでは、5~6行だけで済むのです。

【メリット4】実行内容の自由度が高い

CUIの4つめのメリットは、実行内容の自由度が高いことです。

GUIの場合、メニューにないことは簡単には実行できません。

しかしCUIでは、コードさえ記述できれば、複雑な処理も柔軟に実行できる上、簡単に自動化できます。

CUIのデメリット

ここまでCUIのメリットについて解説しましたが、デメリットもあります。CUIのデメリットは、以下の通りです。

  1. 直感的な状態把握や操作ができない
  2. 初心者や技術者でない人には扱いづらい

【デメリット1】直感的な状態把握や操作ができない

CUIの1つめのデメリットは、直感的な状態把握や操作ができないことです。

CUIは、キーボードを使用して文字だけで操作します。このため、インターフェースがアイコンやボタンなどで分かりやすく表現されたり、操作結果が即座にやかりやすく反映されるGUIと比較すると、直感的な操作や分かりやすさという点においては、CUIの方が劣ります。

【デメリット2】初心者や技術者でない人には扱いづらい

CUIの2つめのデメリットは、初心者や技術者でない人には扱いづらいことです。

前述の通り、CUIは、直感的な状態把握や操作はできません。また、処理を行うには、命令文(コマンド)や、コードを覚える必要があります。

このためCUIは、初心者や、子供・高齢者を始めとする一般消費者には不向きであり、技術者向けのインターフェースと言えます。

CUIが使用されている組込み機器・製品の具体例

CUIが使用されている組込み機器は、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器が挙げられます。

また、工場内で使用される、半導体検査装置や、NC旋盤等の工作機械、検査装置など、機器の操作に慣れた人が使用する装置などで使われています。

これらの機器は、文字列が表示されるウィンドウなどを使用して操作します。

ポイント
  • CUIが搭載されている組込み機器・製品の具体例は、ルーターやスイッチといったネットワーク機器など

GUIとCUIの違い

GUI CUI
操作方法 マウスなどによってグラフィカルな画面を操作 キーボードから文字を打ち込んで操作
操作性 直感的 シンプル
手順の記録、共有 難しい 簡単
リソース 多量に必要 それほど必要ない
自由度 低い 高い

GUIとCUIの違いについて、詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

GUIとCUIの違いは何ですか?