ML7416は、LAPIS Technology(以下、「LAPIS」)の無線LSIです。Arm® Cortex® -M0+を搭載した製品を展開し、最大40MHzで動作します。
ML7416の仕様
ML7416 | |
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CPU | Arm® Cortex®-M0+ |
CPU Freq. (MHz) | 40 |
Memory Flash(kB) | 512 |
RAM(kB) | 64 |
ML7416 無線LSIとは
ML7416について
ML7416は、MCU部とRF部を1 チップに集積した無線通信用LSIです。家庭の省エネ化に向け導入が進むスマートメータやHEMS機器に対応しています。
出典:LAPIS「ML7416N」
出典:ラピスセミコンダクタ株式会社「Wi-SUN対応、スマートメータ・HEMS向け無線通信LSI「ML7416」」
ML7416は、LAPISが提供している無線LSIで、シングルコアの製品を展開しています。シングルコアとマルチコアについては以下で解説しています。
シングルコアとは
シングルコアとは、コアを1つだけ内蔵したプロセッサのこと。シングルコアは、通常マルチコアと対比する文脈において使われる言葉。
デュアルコア・クアッドコアとは
コアを複数搭載したマルチコアのうち、コアを2つ搭載したものをデュアルコア、コアを4つ搭載したものをクアッドコアと言う。
ML7416の特長
電力各社でスマートメータとHEMSを結ぶ BルートにWi-SUN方式が採用されたことに伴い、Wi-SUNを中心としたHEMS機器の普及が期待されています。
Wi-SUN方式では、システムが要求するメモリ容量が大きく、これまでWi-SUNに適したCPU内蔵の1チップ無線通信LSIは存在していませんでした。そのような状況で、対応機器開発が容易な1チップLSIとして開発されたソリューションがML7416です。
【特長1】機器の小型化
ML7416は無線通信部とWi-SUNに最適な制御用CPUを内蔵した、業界初となる1チップ無線通信LSIです。1チップ対応により、従来比で実装面積を約35%削減することができます。
【特長2】高性能と省電力の両立
ML7416では、Wi-SUNの暗号モードに対応したハードウェア暗号エンジンとパケット処理に最適なDMAコントローラを開発したことで、CPU負荷を1/2000と大幅に軽減しています。これにより、性能の維持とシステムの省電力化を両立します。
【特長3】大容量メモリ
Wi-SUNが想定するHEMSシステムでは、Wi-SUNのソフトウェア格納のためにROM/RAMの容量を確保する必要があります。
ML7416は、Wi-SUN対応機器向けに、省電力CPUコア、Flash 512KB、RAM 64KBの大容量メモリを搭載し、最適なWi-SUN機器を実現します。
出典:ラピスセミコンダクタ株式会社「Wi-SUN対応、スマートメータ・HEMS向け無線通信LSI「ML7416」」
ML7416の使い方(アプリケーション)
ML7416は、以下のアプリケーションに適しています。
- 各種エネルギーマネージメント機器(HEMS、BEMS等)
- スマートメータ
- センサーネットワーク
- 各種計測機器
出典:ラピスセミコンダクタ株式会社「Wi-SUN対応、スマートメータ・HEMS向け無線通信LSI「ML7416」」
ML7416の入手方法
ML7416シリーズの購入をご希望の際は、LAPISの正規販売店や下記のオンラインショップへお問い合わせください。
ML7416 評価ボード
ML7416の評価ボードを紹介します。
サポートCPU | 特長 | ユーザーマニュアル | |
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ML7416N 評価キット | ML7416N | 同梱のRFテストマクロを使用することにより、TELEC試験項目をすぐに測定可能。 市販のArm開発環境を使うための関連ファイルと内蔵ペリフェラルのサンプルプログラムをソースコードで提供。 評価用のWi-SUNソフトウェア(バイナリ)も提供。 |
ML7416LSI 評価キット スタートガイド |
ML7416の対応OS
ML7416に対応している主なOSは、以下の通りです。
- μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact (弊社製品)
弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介
マイコン向け超軽量カーネルを採用したRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact」
μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compactは、マイコン内蔵の小さなメモリだけで動作するように最適化された、コンパクトなμITRON4.0仕様のRTOSです。
μC3/Compactは、ソースコードに直接コンフィグレーションを行うのではなく、付属のコンフィグレータによりGUIベースでRTOS、TCP/IP、デバイスのコンフィグレーションからベースコードの自動生成まで行います。
- 小さいフットプリント
- マイコンの小さなROM/RAMのみで動作するように最適化された最小2.4Kbyteのコンパクトなカーネル。メモリ容量が小さい安価なデバイスを使用する事ができます。
- μC3/Configurator付属
- 選択・設定するだけでベースコードが生成できるコンフィギュレーションツール。開発時間の大幅な短縮やコーディングミスの減少が可能。RTOSの初心者でも簡単に開発をスタートできます。
- 豊富なCPUサポート
- 業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実。使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
- 省電力対応
- デフォルトで省電力機能がついているため、システム全体の省電力に貢献します。
詳しい資料をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。
μC3のライセンスの種類・詳細
ライセンスの種類
ライセンスの種類は3つあります。
- 開発量産用プロジェクトライセンス
- プラットフォームライセンス
- 研究開発用プロジェクトライセンス
開発量産用プロジェクトライセンス
開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。
有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。
プラットフォームライセンス
プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。
研究開発用プロジェクトライセンス
研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。
ライセンス費用は、開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。
有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。
ポイント
- 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
- プラットフォームライセンス :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス
- 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス
※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録いただく必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。
お客様のご要望にあわせて適切な範囲で設定させていただきますので、まずは、担当営業にご相談下さい。
ライセンスの詳細
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- ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
- 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
- 提供形態 :ソースコード
- 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
- 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
- μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています
ライセンスの価格などの詳細については、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてご覧ください。
保守について
製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。
無償保守サービス終了後は有償での保守サービスとなります。そのまま継続でのご利用の場合、製品価格(研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の20%、非継続の後に再加入をされたい場合は研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の40%となります。
プロジェクトライセンスと1年間の保守サービスを同時にご購入いただいた場合は、初回に限り15%とさせていただきます。
保守サービスには以下が含まれています。
- 製品の無償バージョンアップ対応
- コンパイラのバージョンアップ対応
- メールによる技術サポートサービス(1営業日以内に1次回答)