RZ/G2Eとは？仕様・機能・評価ボード・開発環境・対応OSを紹介

RZ/G2Eは、ルネサスエレクトロニクス（以下、「ルネサス」）が提供するプロセッサです。Cortex®-A53のデュアルコアを搭載し、最大1200MHzで動作します。

RZ/G2Eの仕様

	RZ/G2E
Main CPU	Dual Cortex^®-A53
Operating Frequency [Max] (MHz)	1200
RAM (KB)	128
Memory Interface	DDR3L-1866 (32-bit)

出典：Renesas「RZ/G2E」

ルネサス RZファミリとは

ルネサス RZファミリの製品ラインアップ

ルネサス RZファミリは、マイコンを知り尽くしたルネサスならではの組込みプロセッサで、「マイコンのように使いやすい新世代プロセッサ」として誕生しました。

高性能・省電力制御に加え、従来のマイコンでは難しかったネットワーク機能も搭載可能で、製品に新たな付加価値を与えることができます。

RZファミリ

RZファミリは、
・ネットワーク機能
・HMI（ヒューマンマシンインタフェース）搭載
・Arm^®コアとルネサス独自技術による高度なリアルタイム制御
などを特長とし、HMI領域において最適なソリューションを提供します。

RZファミリの製品ラインナップは以下の通りです。

シリーズ	クロック周波数	特長
RZ/V	最大1.8GHz	AIアクセラレータ “DRP-AI” が、高速なAI推論と低消費電力を実現
RZ/G	最大1.5GHz	高いコストパフォーマンス
RZ/A	最大1GHz	豊富な周辺機能とソフトウェア
RZ/T	最大800MHz	高性能・高速リアルタイム制御
RZ/N	最大500MHz	さまざまな産業ネットワークのアプリケーションに最適

出典：Renesas RZファミリカタログ

RZ/Gシリーズとは

RZ/Gシリーズは、高度なグラフィックス、ビデオエンジン、高速インターフェースを備えたArm^® Cortex^®アーキテクチャに基づくマルチコアのスケーラブルなMPUプラットフォームです。RZ/Gシリーズのスケーラブルで効率的なパフォーマンスは、産業オートメーション、ビルディングオートメーションHMI、産業用カメラ、およびゲートウェイアプリケーションに最適です。

引用：Renesas 「RZ/Gシリーズ」

RZ/G2Eとは

RZ/G2Eは、3Dグラフィックスエンジン・ビデオエンコード・USB3.0・高速インタフェースと多くのCPU周辺機能を備えています。

ミドルクラスの産業用途のHMIなどのアプリケーションに適しています。

参照元
RZ/G2E – 1.2GHz Dualコア Arm Cortex-A53 CPU、3Dグラフィックス、ビデオコーデックエンジン搭載超高性能マイクロプロセッサ | Renesas ルネサス

【特長１】高性能なコンピューティングと信頼性

・約5,500 DMIPSの計算性能を持つDual Arm Cortex-A53プロセッサを搭載

・ECC機能によりシステムの高信頼性を実現。L1/L2キャッシュと128KBのシステムRAMにより効率的なデータ処理が可能。

【特長２】優れたマルチメディアとグラフィックス機能

・フルハイビジョンH.265デコーダ、H.264デコーダ/エンコーダを搭載し、映像処理が可能。

・3DGfxエンジンPower VRを搭載し、組み込み機器における高品質なグラフィック処理をサポート。

【特長３】高速通信とセキュリティ機能

・高速インタフェース（USB 3.0、PCI Express、Gbit-Ether）を備え、高速データ通信に対応。

・通信やデータ保護のためのセキュリティ機能を内蔵し、安全性を強化。

出典：Renesas「RZ/G2E」

RZ/G2シリーズの入手方法

RZ/G2シリーズは、下記のルネサスの特約店・取扱店や、オンラインショップなどで購入できます。

Web購入問い合わせ先

RZ/G2シリーズの評価キット

RZ/G2シリーズの評価キットを紹介します。

製品名	搭載CPU	特長
EK874	RZ/G2E	ルネサス製MPU RZ/G2Eを搭載した96ボード互換のリファレンスボード。本リファレンスボードはメインボードとサブボードの2ボードで構成されており、サブボードに接続することでRZ/G2Eに搭載されている機能を評価できます。