半導体イメージ

TXZ4A+シリーズは、TOSHIBAのマイクロコントローラです。Arm® Cortex® -M4を搭載した製品を展開し、最大200MHzで動作します。

TXZ4A+シリーズの仕様

M4Kグループ M4Mグループ M4Gグループ M4Nグループ
CPU Arm® Cortex®-M4 Arm® Cortex®-M4 Arm® Cortex®-M4 Arm® Cortex®-M4
CPU Freq. (MHz) 160 160 200 200
Memory Flash(kB) 256 256 2048 2048
SRAM(kB) 24 24 258 258

出典:TOSHIBA「TXZ4A+シリーズ」

TXZ4A+シリーズとは

半導体イメージ

TXZ4A+シリーズについて

TXZ4A+シリーズは、モーター制御、低消費電力、システムコスト削減面で優れているTXZ+™ファミリー アドバンスクラスに属し、安心の基本性能、卓説した安全機能、多彩な製品ラインナップ、強力な開発環境、充実の周辺機能を有しています。Arm® Cortex®-M4コアを搭載し、高効率信号処理アプリケーションに対応します。

出典:TOSHIBA「TXZ4A+シリーズ」

TXZ4A+シリーズのグループ

TXZ4A+シリーズに属するグループは以下の通りです。

  • M4Kグループ:160MHz駆動による3モーター同時制御モーターマイコン
  • M4Mグループ:160MHz駆動による3モーター同時制御モーターマイコンにCANコントローラーを搭載
  • M4Gグループ:高速データ処理、大容量フラッシュ、豊富なタイマー/通信チャネル搭載汎用マイコン
  • M4Nグループ:IoT機器(センシング・通信)に適したインターフェース(イーサネットコントローラー、ユニバーサルシリアルバス、CANコントローラー)を搭載

引用:TOSHIBA「TXZ4A+シリーズ」

TXZ4A+シリーズは、TOSHIBAが提供しているマイクロコントローラで、シングルコアの製品を展開しています。シングルコアとマルチコアについては以下で解説しています。

シングルコアとは

シングルコアとは、コアを1つだけ内蔵したプロセッサのこと。シングルコアは、通常マルチコアと対比する文脈において使われる言葉。

組み込みにおけるシングルコア、シングルコアプロセッサとは?意味・定義・特徴をわかりやすく解説

デュアルコア・クアッドコアとは

コアを複数搭載したマルチコアのうち、コアを2つ搭載したものをデュアルコア、コアを4つ搭載したものをクアッドコアと言う。

組み込みにおけるマルチコア、マルチコアプロセッサとは?種類・定義・特徴をわかりやすく解説

TXZ4A+シリーズの特長

【特長1】多彩な製品ラインアップ

メモリーとパッケージの選択肢を豊富に用意しています。M4KグループとM4Mグループは、128~256KBフラッシュメモリー / 24KB SRAM / 32KBデータフラッシュ / パッケージ(64~100ピン)を、M4GグループとM4Nグループは512~2048KBフラッシュメモリー / 194~258KB SRAM / 32KBデータフラッシュ / パッケージ(100~177ピン)をラインアップしています。

【特長2】大容量データフラッシュメモリ搭載

コードフラッシュ/データフラッシュ共に10万回のFlash書き換えが可能です。書き替え回数の向上により、外付けメモリーが不要です。

【特長3】3モーター制御が可能(M4Kグループ、M4Mグループ)

160MHz駆動CPUとモーター制御用にADコンバーターおよびアドバンストプログラマブルモーター制御回路(A-PMD)を3ユニット内蔵し、進化したベクトルエンジン「アドバンスドベクトルエンジンプラス(A-VE+)」を搭載したことにより、3モーター制御が64ピンクラスでも容易に実現できます。

出典・引用:TOSHIBA「TXZ4A+シリーズ」

TXZ4A+シリーズの使い方(アプリケーション)

TXZ4A+シリーズは、以下のアプリケーションに適しています。

  • M4Kグループ、M4Mグループ:モーター搭載機器全般
    (エアコン、洗濯機、冷蔵庫、汎用インバーター、産業用モータ機器、ロボット、工作機械など)
  • M4Gグループ:OA/AV機器・産業機器全般
    (MFP/Printer、AV機器、通信機器、IoT家電、FA機器など)
  • M4Nグループ:産業用ネットワーク、IoT情報管理デバイス
    (OA機器、 通信機器、IoT家電、ホームセキュリティ、スマートメーター、計量機器など)

TXZ4A+シリーズの入手方法

TXZ4A+シリーズご購入に関しては、オンラインディストリビューターかお近くの特約店にご確認ください。

TXZ4A+シリーズ 評価ボード

TXZ4A+シリーズの評価ボードを紹介します。

製品名 対象MCU 特長 ユーザーマニュアル ベンダー
SBK-M4KN-KIT TMPM4KN TMPM4KNマイコン評価ボード SBK-M4KN、インバータボード KES-P2、BLDC モータ、電源のキット。 SBK-M4KN 取り扱い説明書 株式会社イーエスピー企画
CLICKER 4 FOR TMPM4K TMPM4KN 完全なソリューションとして設計されたコンパクトな開発ボード。
特有の機能を備えた独自のガジェットをすばやく構築できる。
CLICKER 4 for TMPM4K USER MANUAL MikroElektronika d.o.o.
AdBun®-M4GR TMPM4GR 東芝製のマイコンTMPM4GRF20FGを実装し、高速データ処理、豊富なタイマ/通信チャネル、デバッガー機能を搭載。購入してすぐに試作が可能。 TMPM4GR Evaluation Board Operating Manual おいがつ online shop
(株式会社センシスト)
AdBun®-M4NR TMPM4NR 東芝製のマイコンTMPM4NRF20FGを実装し、高速データ処理、豊富なタイマ/通信チャネル、デバッガー機能を搭載。購入してすぐに試作が可能。 TMPM4NR Evaluation Board Operating Manual おいがつ online shop
(株式会社センシスト)

TXZ4A+シリーズの対応OS

TXZ4A+シリーズに対応している主なOSは、以下の通りです。

  • μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact (弊社製品)

弊社製品「μC3(マイクロ・シー・キューブ)」のご紹介

マイコン向け超軽量カーネルを採用したRTOS「μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compact」

μC3(マイクロ・シー・キューブ)/Compactは、マイコン内蔵の小さなメモリだけで動作するように最適化された、コンパクトなμITRON4.0仕様のRTOSです。

μC3/Compactは、ソースコードに直接コンフィグレーションを行うのではなく、付属のコンフィグレータによりGUIベースでRTOS、TCP/IP、デバイスのコンフィグレーションからベースコードの自動生成まで行います。

小さいフットプリント
マイコンの小さなROM/RAMのみで動作するように最適化された最小2.4Kbyteのコンパクトなカーネル。メモリ容量が小さい安価なデバイスを使用する事ができます。
μC3/Configurator付属
選択・設定するだけでベースコードが生成できるコンフィギュレーションツール。開発時間の大幅な短縮やコーディングミスの減少が可能。RTOSの初心者でも簡単に開発をスタートできます。
豊富なCPUサポート
業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実しています。CPUの選択肢を広げ、機会費用を抑える事ができます。業界随一のCPUサポート実績があり、技術サポートも充実。使用予定のデバイスで直ぐに開発着手が可能で、ご質問に対して24時間以内の1次回答を徹底しています。
省電力対応
デフォルトで省電力機能がついているため、システム全体の省電力に貢献します。

詳しい資料をご希望の方は、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてください。

資料ダウンロード(無料)

μC3のライセンスの種類・詳細

ライセンスの種類

ライセンスの種類は3つあります。

  • 開発量産用プロジェクトライセンス
  • プラットフォームライセンス
  • 研究開発用プロジェクトライセンス

開発量産用プロジェクトライセンス

開発量産用プロジェクトライセンスは、研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンスとなります。開発量産用プロジェクトライセンスの対象製品の範囲には、1種類の製品型番だけでなく、その製品ファミリ(派生機種)が含まれます。

有償の保守契約に加入中の場合、プラットフォームライセンスのライセンス費用との差額でアップグレードが可能です。

プラットフォームライセンス

プラットフォームライセンスは、プロジェクトライセンスの対象範囲を広げたライセンスです。プラットフォームライセンスの対象製品は、1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリが範囲となります。サイトライセンスではございません。

研究開発用プロジェクトライセンス

研究開発用プロジェクトライセンスは、研究開発のみ可能なライセンスです。ライセンス購入時の段階で、製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めです。

ライセンス費用は、開発量産用プロジェクトライセンスの60%の価格です。

有償の保守契約に加入中の場合、開発量産用プロジェクトライセンスのライセンス費用の40%オフの価格でアップグレードが可能です。

ポイント
  • 開発量産用プロジェクトライセンス:研究開発から量産販売までが可能な標準的なライセンス
  • プラットフォームライセンス   :1種類の製品ファミリだけでなく、複数の製品ファミリを範囲とするライセンス
  • 研究開発用プロジェクトライセンス:製品化まで見えていない場合や、フィジビリティスタディの場合にお勧めなライセンス

※弊社のライセンスはプロジェクトライセンスの形式を採っております。ご購入時に該当プロジェクトの名称をご登録いただく必要があり、その際、「計測機器」などの抽象的な名称ではなく、具体的な名称を頂戴しております。

お客様のご要望にあわせて適切な範囲で設定させていただきますので、まずは、担当営業にご相談下さい。

ライセンスの詳細

    • ライセンス費用の金額・計算方法:ライセンス購入時の固定の一括払いのみでご使用いただけます
    • 開発人数制限 :無(ただし同プロジェクト内)
    • 提供形態 :ソースコード
    • 使用範囲 :定義されたプロジェクト内
    • 使用CPU :型番固定ではなくCPUシリーズ(例:STM32F4シリーズ)
    • μC3/ConfiguratorはCPUシリーズ毎に用意されています

    ライセンスの価格などの詳細については、下記よりプロダクトガイドをダウンロードしてご覧ください。

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    保守について

    製品定価には契約日の翌月1日から6ヶ月分の無償保守が含まれています。

    無償保守サービス終了後は有償での保守サービスとなります。そのまま継続でのご利用の場合、製品価格(研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の20%、非継続の後に再加入をされたい場合は研究開発用プロジェクトライセンスはプロジェクトライセンス価格)の40%となります。

    プロジェクトライセンスと1年間の保守サービスを同時にご購入いただいた場合は、初回に限り15%とさせていただきます。

    保守サービスには以下が含まれています。

    • 製品の無償バージョンアップ対応
    • コンパイラのバージョンアップ対応
    • メールによる技術サポートサービス(1営業日以内に1次回答)